飯塚市 肩関節周囲炎
2018-09-26
40肩50肩は放置していても大丈夫という考え方は注意
腕を上げるや手を後ろに回すなどの動作が大変になったり、一定以上に動かすと激痛が走ったりすることもあるのが40肩50肩で、正式名は肩関節周囲炎といって肩関節の周囲に起こる炎症です。
その為に、服の着替えも難しくなることもありますし、痛みで夜も寝られないというケースもよく見られるとても辛い肩周辺の症状と言えます。
放置していても半年から1年程度で自然に治まることもありますが、激痛で夜中に目が覚めたり、痛くて横に寝られなかったり、腕が上がりにくいなど辛い期間を経るのです。
また痛みは治まっても手の挙がりは一向に回復しないで、肩の動きが悪いまま固まってしまうという場合もあって、それにより生活の品質が落ちてしまいます。
それから痛みの程度・可動域の制限・改善迄の期間は個人差があるので、そのまま放置するのではなくて適切な治療を受けることが大切です。
ちなみに、筋肉疲労による凝りや痛みの肩こりとは別のもので、もちろん原因も違います。
40肩50肩は、先にも触れましたが肩関節の炎症が原因で、主に3つのケースで発生するのです。
1つは腕の筋肉の先端にある上腕二頭筋の腱の部分に炎症が起こるケースで、2つ目は上腕骨頭を取り巻いている腱板という筋肉の腱が傷んだり、一部断裂を起こしたりすることで炎症が起こるケースがあります。
3つ目は肩を円滑に動かすための肩峰下滑液包の炎症や、肩峰下滑液包部分に石灰が溜まって炎症を起こすケースです。
半年から1年程度で自然に治まる場合があると言っても、痛みは症状のひとつでしかなくて、痛みが治まることが治ることではありません。
痛みは自然に消えても肩関節の可動域に制限が残ってしまうケースがよくあるのです。
ですから、肩が真上に挙がるか、腕は耳までつくか、肩を回しても引っかかるやゴキゴキ音がしないか、腕が重くなる・だるくなるなどの症状が無いかなども確認する必要があります。
では、なぜこのような可動制限が起こってしまうのかというと、主な要因になるのは痛みをかばうことで長期間にわたって肩関節を動かさなかったからです。
実は長い期間関節を動かさないでいると、関節包という所が癒着してしまう拘縮が発生しますし、固まってくるだけではなくて筋肉がどんどん衰えていきます。
ただ残念なことに筋力を鍛えれば元に戻るというわけでもなくて、それは筋肉を正しく動かす能力自体が衰えてしまうからです。
ですから、自然に治るからそのまま放置していても大丈夫という考え方は注意しなくてはならないと言えます。
それから、全身の皮膚の下で筋膜というのが体の捻れ、背骨・肩甲骨の位置の変化、肩周辺の力が抜けない状態を作り上げてしまいます。
その為、どこかの筋膜が緊張すると体の様々な部分に負担がかかってバランスの問題が生じて、再発しやすい状態になるのです。
それでは意味がないので、40肩50肩の改善と再発予防のためには、筋膜の引きつれが解除されて関節に余分な負荷がかからない状況作りが大切になります。
つまり、体が緊張状態から開放されて体の伸びやゆとりが作られることが必要になるのです。
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※あくまで豆知識であり、内容について保証するものではありません